損しない家作り 6つの知恵

第1の知恵

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損しない家作り6つの知恵
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■付録
第一章 間違いだらけの高気密高断熱の考え、どうしたら理想的住宅が出来る?

1、中途半端な高気密高断熱住宅は数年でだめになる
本格的な高性能住宅を作るとしたら、事前に熱貫流率k値を計算して、総暖房負荷計算を行い、更に気密測定器で気密を確かめ、隙間があればその時点で直して、家を作る必要があります。
又、完成時には換気システムの各吸気口の吸入量のバランス調整する必要があります。また夏場の日射量を考慮に入れて設計する必要があります。壁体の結露対策を行う事。現在の高気密高断熱住宅が本当に結露現象を考慮に入れているかと言うと殆どが不充分です。
北海道では、壁のグラスウールが湿気を吸い、腐朽菌や、ナミダケの発生で家が腐るという悲劇が多発しました。これは断熱材のグラスウ-ル層に結露現象を起こして木材が何時も湿った状況でいるので、ナミダケ菌が発生して、木材の強度をつかさどるセルローズを食い腐らしていくので床が抜けたり壁にしみが出来たりした訳です。

2、高気密住宅は、生活臭の強い家が多いは嘘です
住宅の機密性がさまざまなシックハウス症候群の元凶であるという見解に付いては確かに相関関係にあると思うが、気密化住宅といっても気密度も測定しない、更に換気システムを装備していない状態では、室内の空気は汚れているは当たり前です。これはただの箱に過ぎない。
隙間風が自由に出入する家では確かに汚染された空気は薄められるでしょうが、高気密化した家は通常の家の何倍も気密化していますので健康に気を払う人が心配するのは無理もありません。
しかし、本当の高気密高断熱住宅は24時間の換気システムを備える事が絶対条件です。換気システムを設けないで気密化した住宅はシックハウス症候群を誘発します。我々はただ気密化した箱を作っているのではありません。人間が生活するに必要な空気量を考慮して24時間換気システムを装備しているのです。そのような環境での生活は個人差がありますがシックハウス症候群は起こりにくいと思います。

3、ダニが発生して喘息になった、トイレの音が家中に聞こえる
高気密住宅はいろいろな苦情が寄せられています。 音が響いてうるさい、夏が意外と暑い、結露現象が起こりカビの発生した、ダニが発生した、喘息になった、煙草の煙で困っている、秋刀魚が焼けなくなった、換気システムをまわしても排気できない、というような苦情がありますので原因を調査したら気密性が悪く低気密住宅がこの様な原因を起こしています。又、ロスナイのような不完全な換気システムは排気した空気が吸入口に近い為に又吸い込んで現実には排気効果が薄い、正しく施工された高気密高断熱住宅は従来の住宅では味わえない、正に革命的とも言うべき、快適で健康的な空間を提供してくれます。そして、この空間は実際に体験した者で無ければ全く予想できないものです。
私は何事でも自分で経験しないうちは、あれこれユーザーに言う資格が無いと思うので、自宅をFP工法で新築しました。59坪のオール電化仕様です。 以前の住宅は開口部2重サッシで壁天井の断熱50ミリメートル厚さのロックウ-ルを使用しました。冬は寒く何時も電気式毛布に電気式のオイルヒーターを寝室に設けての生活でした。光熱費は、11月~3月は4万円位支払っていました。
しかし今は全く環境が変わり光熱費は、11月~3月は3万円/月位です。時間帯別の深夜電力使用の仕様ですが共稼ぎで昼はいないのですが、月平均の電気代は18,000~20,000円です。
更にライフスタイルが変わった事です、従来は部屋が寒くて冬にビールを飲む事はほとんどありませんでした。今は冬でもビールを飲みたくなる環境で実際に二日置き位に飲んでいます。
又、寝室は厚手の毛布1枚と薄い2cm程度の布団の2枚で済みます。
このよう事は実際に経験したから言える事です。従って住んだ事の無い人には高断熱高気密を批判する資格が無いと思います。
私は、技術資料や経験から学んで、本物の高気密高断熱住宅を自信を持って進める事が出来ました。勿論日進月歩の今日ですから研修や情報収集には絶えず目を配り遅れないようにしなければ成りません。 
実際に私が進めてきた家は施工性能が高レベルを要求されますので、先ず大工から教育をしなければなりませんでした。大工さんの教育に10年位掛かりました。従って、俄かに高気密高断熱の住宅を始めた、工務店や大手ハウスメーカーが簡単に作れるものでないと思っています。ハウスメーカーは殆ど自前の大工を雇用していません、全国から掻き集めた手間賃が高ければよい方々を1棟1棟毎に請負で施工させています。請負額を値切られますので、兎に角早く仕上げて利益を出そうとしますので、施工が雑になります。このようなハウスメーカーに仕事を頼めますか? 私が注文主であれば絶対に頼みません。
このように住まいが高度に進歩している中でまだ低気密住宅が良いとの講演をなさっている先生方はユーザーに対して犯罪行為と思います。
本当の高気密住宅を勉強しないで、低気密住宅が良いと、高気密高断熱住宅を矢面にして批判しているのを見受けられますが非常に残念です。悪貨は良貨を駆逐するという、昔のことわざのように成らなければと思います。
私だけの経験だけでは信用をしないと思いますので、次に私以外に実際に経験し、しかもこの経験を生かして 「駄目な家、良い家」本を発行された足立博さんは次のようにコメントを述べています。
新潟で塾を経営している 足立博さんは、家族の願いで県内の大手の工務店に頼んで作ったそうです。  

4、足立さんの体験談です。
冬はFFストーブ一台です。大阪から引っ越してきた母は一冬を殆ど家の中で過ごしていて『大阪よりも暖かいね、こんなだったら早く新潟に来れば良かった』と言うほどでした。 夜中のトイレも楽、朝の寝起きも楽、蒲団も夏用で良い、重い蒲団からくる肩こりも無くなりました、以前はコタツでじっとしていることが多かったが、高齢の母は家の中を薄着で歩き回っているので足腰の弱い母は歩くことにより健康に役立っている。以前は風呂場に入るのが嫌でしたが今はそれも無くなりました。46坪の家は24時間暖房機をつけっぱなしでも灯油代がびっくりするほど安くなりました。1月5500円、2月8500円、3月5800円 電気代は二階が電気暖房機を併用ですが、それでも12月15,000円、2月21000円、3月13000円そのうち実際に暖房費に掛かった費用は1万円から2万円で納まっています。(なお本格的な高断熱住宅はこれの半分で収まっているとの調査報告結果もあります。)
また、娘は幼いときからアトピー性皮膚炎で色々な治療を試みたがすぐに症状がぶり返して根本的な解決になりませんでした。それが最近、日に日に良くなり、今では完治しました。また母は長年の喘息もちでしたが今は殆ど咳き込む事が無くなりました。それは室内が乾燥してダニが住みにくい環境になった為だと思います。また、室内に乾かしている洗濯物が一番で乾燥しますので乾燥機が要らなくなりました。防音性も良くなり、夜遅くピアノを弾いても近所に迷惑がかからなくなりました。

5、高性能住宅は省エネ、地球温暖化防止に貢献、低気密住宅はエネルギーの垂れ流し、温暖化を促進させます。
高気密高断熱住宅は快適な室内環境を提供エネルギーの消費を大幅に減らすことが出来ます。省エネは石油の浪費を防ぎ、同時に二酸化炭素の排出量を減らします。この事は地球温暖化防止に繋がります。既に産業界では省エネを実施してかなりの効果を上げています。反面、民生用のエネルギー消費はうなぎ上りのように増えつづけています。
今、夏場のエアコンの使用で電力供給に危機を抱く状態で、現在電力会社では真剣に、高気密高断熱住宅を推奨しています。
地球環境派の中には冷房も暖房も殆ど使用しないで、自然と共に暮らす事が良いと言う環境論者もいます。私から言わせると残念ながらお客に安心して進められない。ただ私はこの様な方々の考え方を全面的に否定するつもりはありません。
結論的に言えば、自分も含めて軟弱な人間にはとても真似の出来ない事です。低気密の家で快適に暮らすには、エネルギーの大幅な浪費に成り、とても私は推奨できません。今社会的にはエコロジーと盛んに言われていますが、残念ながら言葉とは裏腹な施工しているのが現状です。
この面でも私は、高気密高断熱住宅を推奨したいと考えています。

6、エコロジーに付いて考えましょう
これからの住宅は出来るだけ木とか土紙等を使用するようにした方が良いと思います。クロスでも和紙のクロスがあります。自然素材は人体に無害な物が多くあり、解体しても自然に帰ります。従ってプラスチックや新素材は自然に戻りませんので環境汚染という問題を発生します。ここにエコロジーの考え方があります。

7、エコガーデンを作ろう
植物には人間のストレスを和らげる働きがあります。樹木から発生するオゾンは精神を和げる働きがあります。従って家の周りに樹木を植えるべきです。

8、ごみを減らす工夫をしよう
  家庭用のコンポストを利用し、生ごみを肥料に変えて有機野菜作りをするとゴミを減らす事が出来ます。

9、太陽エネルギーの利用
 太陽光発電、コレクターによる温水器を利用する事は無公害エネルギーで各社がいろいろ開発しています。予算に余裕があれば採用して化石燃料の使用量を削減する事はマクロ的にみて大変有効です。
 まず太陽光発電ですが最近は変換効率が飛躍的に向上し現在は16%に達しているそうです。又近い将来はナノテクノロジーを利用して30%になると述べています。
昼間に作った電気を使用し余裕分を電力会社に売電して、電力会社から電気を買って差額を支払う方式です。
 温水器方式はコレクターで集熱した熱を温水タンクに畜熱してそのお湯を使うものです。あるいはお湯を暖房に使用する方法もあります。
 その他に、深夜電力とエコ給湯を組み合わせて給湯方式も大気中から熱を圧縮して高温のお湯を作る方法ですが、電力1に対して、1、5~3程度の熱を有効に取得出来て効率的です。これは、外気温度で取得熱が違います。

10、愛煙家はこの際、タバコ代を家作りに回したらいかがですか?
高気密高断熱住宅はタバコの煙をすばやく排出する換気システムではありませんので、止めたほうが良い。もしもそのような事を望むのなら、省エネと逆行するシステムになります。それを家作りに回せば結構足しになるでしょう。

12、冬暖かい家を造れば健康で長生きする
暖かい家は住む人の健康ひいては寿命に深い関係がある重要な問題です。日本で最も寿命の長い県は沖縄県です。東北地方は寿命が短い、その原因は脳卒中で亡くなる方の割合が高いからです。ところが北海道は日本で最も寒さの厳しい所ですが、意外にも脳卒中の割合が低く東北地方より遥かに少ない、なぜ住まいは健康に関連があるのか?それは脳卒中の原因について考えると、1つには室内間の温度差によるヒートショックが考えられます。人間は何時も体温を一定に保とうとしています。暖かい部屋から寒い廊下、トイレ、お風呂場に行きますと、暖かい部屋では血管が膨張していますが、寒いところに行くと体温を保とうと血管が収縮します。これが血管にストレスを与え血圧が高くなり高齢者は血管が若い人と違って脆くなっているので脳溢血になるのです。家の造りが快適でないからではないです。

13、暖かい家を造る方法、入りを図って、出を制す
 低気密で低断熱の家は家中に暖房機を置き暖房費を惜しげも無く費やすのも、一つの方法です。しかしこの様な家は足元が寒く頭の方が温かいという現象が起こります。住む人は床の上で暮らすので床面が寒いのは好ましくない。この様な住宅は24時間暖房しようにも、暖房費がべらぼうに掛かり、省エネや地球環境に配慮するとは思いません。 寒さを我慢するライフスタイルを提唱するよりも極力暖房費をかけなくても暖かくなるような家を建てる工夫が大切です。『入りを図って、出を制す』です。
私達の日常生活では、さまざまな生活廃熱があり、これは相当なものです。この熱を外に逃がさないようにすれば少ない暖房で充分暖めることが出来ます。これがいわゆる高断熱高気密住宅の考え方です。

14、なぜ気密化が必要か?
 断熱材厚くすれば暖かくなるとの単純な考え方が従来占めていましたが、物理現象を考えると全く当てはまりません。本来湿気は1gの水を気体化させるには300cal必要です。いわゆる20度程度の(季節により若干異なる)熱を含んで気体化しているのです。この熱を含んだ気体は室内で蒸気圧を発生し外に逃げようとします(暑い地方は逆です)この分子は空気より小さく大抵の処は無抵抗で通過してしまいます。この為に熱を持った気体は壁を通り抜けて行きます(水の分子は、H2Oは空気O2より細かい)、しかし壁の内部が12度を下回ると壁の中で結露してしまいます。そこで逃げる量を極力抑える為に防湿シート張っています。もしも断熱をしなければシートに結露しますのでシートに断熱を伝えない為に断熱をしています。
 結論として、気密化が先で、その次が断熱を行う事が大切です。従って別々には考えないで高気密高断熱が一体のものである事が理解出来ると思います。

15、壁や床、屋根だけでなく、窓やドアなど全ての断熱が必要です
断熱とは熱を絶つと書きますが、熱とは一体何でしょうか?熱の本質は分子運動です。つまり分子の不規則な運動のエネルギーが熱エネルギーです。分子運動の無い状態を絶対零度といい、マイナス273℃が絶対零度の状態です。氷も熱を持っていることが解ります、熱が壁にぶつかって外に出ないようにすれば良いのですが、実際は放射エネルギーとして逃げていくので、この対策も必要です。放射エネルギーは赤外線です。
熱を逃がさないためには、断熱のほかに、気密という概念も必要です。むしろ断熱の中に気密が含まれていると言って良いかもしれません。気密は湿気対策と換気能力が深い関係にあります。気密を高め最低限の換気量を確保し(時間は当たり0.5回)健康的に過ごせる一人当たり13~15㎥を維持出来るシステムとすることです。

16、冷房費を節約しながら、遮熱と湿度管理で快適な住まい作る
屋根や外壁を白っぽい色にする事、太陽熱が大変強力で、遮熱をしないと室内に熱がこもる。最近は屋根に遮熱パネルを販売しています、構造はアルミ製で二重構造となっていて内側にウレタン断熱を行っています。

17、断熱性能の目標を立てて、それに合わせて設計する
あらかじめ断熱性能を設定して、設計する。一時間当りの熱損失を出し、実際は計算が複雑ですので、パソコンソフトを活用する。最近は汎用の表計算ソフトを利用して式を貼り付けて計算データーを入力すれば簡単に計算出来ます。

18、断熱材は何が良いか
グラスウールの一番の問題は湿気を吸収しやすいという問題です。湿気の本体は水ですが水の化学式はH2OでO2の空気よりも分子が小さいのでどこでも通過してしまい、湿気が壁などにぶつかり結露が発生します。壁で結露が生じると壁の中でナミダケが発生して木材を腐らせるので大きな問題を起こします。
これからは発砲系の断熱材を標準とするべきです。具体的には、ポリウレタン、です。以下点数を付けるとすれば下記のようになる
ポリウレタンを95点とするとポリスチレン84~54点ポリエチレン60~44点です。

19、結露はなぜ起こるか
皆さんは学校でお天気の勉強時間に湿り空気線図を習ったはずです。まず湿度に付いてですが、湿度には、絶対湿度と相対湿度というものがあります。絶対湿度は空気一g中に何グラムの湿度があるかを示します、空気の温度が変わってもその数値は一定です。一方相対湿度は空気の温度と相関関係で計算します。空気は温度が高いほど多くの水分を吸収し温度が下がると吸収できる量が少なくなります。相対湿度は各温度での最大限の水分を含む状態でこれを飽和状態といいます。結露は温度によって含まれる量が少なくなる時に発生します。室内での温度が25℃の状態の空気が壁内で温度が下がる時に壁内に結露を起こします。
【湿り空気線図】


20、部屋の相対湿度は40~60%が最適
 汚れた空気が健康に及ぼすように、湿度の変化も人体に大きな影響を起こします。湿度が低すぎれば乾燥肌、鼻や喉の粘膜が乾燥し風邪が引きやすくなる。また相対湿度40~60%の時バクテリヤやカビ、ウイルス、ダニなどの繁殖を最も抑えられる事がカナダのAHRAEの研究で明らかになっています、更に呼吸疾患やアレルギー鼻炎、喘息等の症状も、最も抑えられる事がわかりました。従って年間を通して40~60%に維持する事が理想的な健康住宅といえます。
【カナダでの実験結果を下記に示すので参考にして下さい。】


21、冷房の必要な地域は結露の逆転現象起こる
夏季の冷房を必要とする地域では結露逆転現象が起こる。日本は高温多湿である為に室内側の壁に結露現象を起こす。輸入住宅や、グラスウールの高断熱仕様はこのような被害が発生します。基本的にグラスウールの正しい施工は普通グラスウール使用の時は内側に防湿シートを貼って施工します、しかし大工の熟練したものが施工しないと気密性が不安定で品質に問題が起こりあまり進めたくない。
 
22、グラスウールの健康面での問題
グラスウールはガラスで出来ていますので施工者の健康面が心配されます。無数のガラスの破片が呼吸器官に入り人体に影響を及ぼします。又、カッターで切った時に破片が身体に付きチクチクする、これは施工者のみが困るので施主は関係ないという人がいたらとんでもない話で、配線の穴等からその粉塵が降りてきます。 

23、暖房方式に付いて
高気密高断熱は基本的に開放型の暖房機は絶対に使用しない事。理由は燃やした燃料の分湿度が部屋に充満します、過大に湿度が増え健康に良くないし建物にも悪影響を与えます。24時間の換気システムを備えているとは言え、時間当たり130~170㎥ですので最低限FFストーブ以上とする。またパネルヒーター、畜熱式ストーブ、等が良い。

24、畜熱式床暖房について
 畜熱式床暖房は人体には最も適していますが、残念ながら温度コントロールが難く外気温度が上昇すると真冬でも室内の温度が28度ぐらいになります。従って畜熱方式でない省エネタイプでしかも温度コントロール出来るシステムが開発されれば大いに採用できると思いますが現在は、深夜電力、深夜電力利用の温水器から床下に温水をまわし暖かければ冷水と混ぜた温度コントロールが出来れば最適です。
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