遠野市民の特異性

 私は、住宅の高性能に付いて興味を持っていました。異業者ですが以前、設備設計を行っていた事から、特に住宅の高断熱に注目しました。その事から進んで住宅の高断熱化に取り組んでまいりました。更に、忘れてはならないのが、気密化と適切な換気を一体に考えなければなりません。

 特に、東北で、トップでウレタン断熱住宅を施工しました。この住宅には先ず大工から教育しなければなりませんでした。その理由は、熱エネルギーは何なのかから始めました。又、熱を閉じ込めるには単なる断熱材をウレタンにすればいいものでなく、施行には気密性を保たなければなりませんので、特に気体はどんな運動するかから進めました。熱の伝わり方は対流、ブラウン運動や、輻射熱(75%)が関わっています。室内は冬は外気より高い圧力が発生します。その間に分圧が発生します。

 結論は、暖かい室内は圧力が外気より高いので(南は逆)必ず外に逃げようとします。若し隙間があれば毎秒1000mの流速で逃げます。これを止めないと暖かい空気は逃げてしまします。そこでハイゼックシートを内部に隙間なく取り付けます。ただし、独立気泡のウレタン断熱の場合は気密度が高いので継ぎ目だけ気密シートを取り付けます。

 このような施工は大工の方々を一から指導して当社は配属してます。残念ながら様々なハウスメーカーの施行を見てきましたが、そこまで緻密に施工してないようです。某大手のハウスメーカが作られたアパートに住んでいた知人が、今回、私が所有しているアパートに移られて、苦情を述べていました。隙間風が入ってくる、酷いのはコンセントからも隙間風が流れてきたと述べられていました。その話を聞いて、コンセントが結露するとショートするのではないかと、恐ろしく思いました。

 蛇足ですが、兼好法師が「住まいは夏を旨とすべし」と述べられていますが、私のような弱者は冬は寒い、夏は暑い住まいは耐えられません。しかしそれが良いとする考え方がありますので、それを否定するつもりありません。遠野のお客さんは地元工務店は技術はローレベルと思われているようです。決してローレベルではない。残念ながら我々の説明不足なんだろうと思います。しかし、お客さんも学校で習った事ぐらいは紐解いてみる事も大切かと思います。また、学校で、学んだ事を今一度調べて、自分が納得する住まいを作るべきです。しかし、「遠野人」は安易にハウスメーカー指向ですので、これが「遠野人」の特異性かと学ばされました。